編集ダイアリー｜セブンオークス・パブリシング

＜インタビュー＞　ヴァイオリニスト、牧山純子さん

2014年11月20日

YUCARI の企画で、バイオリニストの牧山純子さんにインタビュー。学生時代にオスカー･ピーターソンを聞いたことがきっかけで、それまでのクラシック一筋の音楽生活を一変、そのままバークリー音楽大学へ留学、ジャズ・バイオリニストになったという変わり種。この時のアメリカ生活が逆に日本文化の素晴らしさを再認識するきっかけとなり、帰国後は、自分の演奏にも日本的なものを取り入れるようになったという。また、アメリカでの公演で、着物を着て演奏するなど、演奏活動と同時に、日本の文化を海外に発信することも考えているという。牧山さんの最新作も『月虹』（げっこう）という日本をモチーフにしたもので、話題を呼んでいる。
以下、牧山さんの印象に残った言葉です。
「花鳥風という言葉が好きです。自分をリセットするために、音楽のない場所に行って気分を入れ替えることがあります。海岸やBGMの流れていない昔ながらの旅館で、耳も心も休めるのです。そうして自然の音に耳を傾けて、花鳥風月を身体で感じると、それを自分の音楽として表現したい欲求が生まれました。アメリカと比べると、日本は風の音や鳥のさえずりが違うように聞こえる。それは見る風景や空気感のせいかもしれませんが、やはり日本人だから日本が落ち着くという安心感があるからでしょうね。日本の美しい自然の景色は大切にしていきたいと思います。」（撮影：菅原孝司さん）

★牧山純子さんオフィシャルサイト → http://www.junkomakiyama.com

＜インタビュー＞ ヴァイオリニスト、牧山純子さん

＜インタビュー＞　ヴァイオリニスト、牧山純子さん