Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

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2013年08月03日  即興演奏と書のコラボレーション

2013年08月03日

 照内央晴(p)+Yukari(fl)+白石雪妃(書)@入谷なってるハウス。5月にジャズ・ミュージシャンとのコラボ・ライヴで初めて観た書道家・白石に興味を持って、事前に本人と連絡を取った上で会場を訪れた。演奏を聴きながらインスピレーションを得て、「戯」「響」の二つの文字を完成。終演後にインタビューを行い、その記事は「YUCARI」Vol.10に掲載されている。いま注目すべき芸術家だ。

2013年08月05日  若手ピアニストのレコ発前ライヴ

2013年08月05日

 持山翔子m.s.t.@JZ@ Brat。スウェーデンのe.s.t.を拝借したネーミングのリーダーは、1年前に自主制作のミニ・アルバムを出していて、9月4日に初のフル・アルバム『Predawn』のリリースを控える。オリジナル曲を中心としたプログラムは、1年前に観た時に比べて格段の成長を遂げていて驚いた。持山はももいろクローバーZ@日本武道館公演のバック・バンドや、西野カナのストリングス・アレンジといったJ?POPの仕事も手がけており、今後はm.s.t.を拠点にジャズでの実績を積み上げていきたいところ。他に例のない個性を持つピアニストのポジションを築けるかもしれない。

2013年08月07日  帰国ピアニストの新作記念ライヴ

2013年08月07日

 宮本貴奈3@南青山Body & Soul。15年間の海外生活を経て、今年日本に拠点を移したピアニストが、6月発売の新作『オン・マイ・ウェイ』のレコーディング・メンバーを招いた。マット・ペンマン(b)+ユリシス・オウエンスJr.(ds)はよくぞ実現したと思える売れっ子の実力者で、NYのクラブの空気感を南青山に運んでくれた。プロのミュージシャンが来場していたこともあり、最後はジャム・セッションとなって佐山雅弘(p)、TOKU(flh)らが飛び入りで演奏した。

2013年08月11日  日本所縁のディーヴァが2年ぶりに来日

2013年08月11日

 エリーシャ・ラヴァーン@ビルボードライブ東京。90年代後半に日本のレコード会社がプッシュしたこともあって、当時ぼくも好きになった英国のソウル・ヴォーカリストだ。2011年に約10年ぶりのアルバムをリリースし、復調をアピールしている。今夜はヒップホップ・プロデューサー、ヴォルタ・マスターズのバンドを配したステージ。テディ・ライリー「イズ・イット・グッド・トゥ・ユ?」のニュー・ジャック・スイングも入れた90年代曲と最新作収録曲が、満員の観客をグルーヴさせた。

2013年08月16日  NYのピアニストがトリオを率いて来日

2013年08月16日

 ダニー・グリセット3@ピットイン。ヴィセンテ・アーチャー(b)+E.J.ストリックランド(ds)がスタンダード、ヘンリー・マンシーニ、自作新曲等を選曲した中で、印象的だったのが急逝したマルグリュー・ミラーを偲んだ3曲のカヴァー。バイ・プレイヤー的なイメージがあったミラーが、数多くのピアニストの影響を与えていたことが明らかになりつつある。アンコールでは4歳の息子に捧げた「Mr. Wiggle Worm」を演奏。

2013年08月19日  初来日のデュオ

2013年08月19日

 ニルス・ヴォグラム(tb)&サイモン・ナバトフ(p)@ピットイン。初来日の二人はいずれもたいへんなテクニシャンで圧倒された。ACTのリーダー作等で以前から知っていたナバトフは、かなり恰幅のいい男だが、素晴らしい力量のピアニストだと実感。このデュオは今回が最初で最後の来日公演になるかもしれない。

2013年08月22日  インタビューとプロモ・ライヴ

2013年08月22日

 Kneebodyインタビュー@南青山。5人それぞれからバックグラウンドを詳細に聴取した。大手レーベルから新作をリリースしたことで、自分たちに期待を高めている若手全員が素直に語ってくれて好感。その後ライブ@青山CAY。改めて彼らは生演奏で本領を発揮するバンドだと実感した。
丸の内へ移動し、シリル・エイメー showcase live@Cotton Club。英語と仏語のバイリンガルで、ジャズ的ニュアンスを巧みに表現する若手実力派だった。

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2013年08月24日  夏恒例の長寿イヴェント

2013年08月24日

サマージャズ@日比谷公会堂。毎回楽しみな女性ミュージシャンの企画ユニットでは、<A Tribute To Charlie Parker>と題して、中島あきは+加納奈実+纐纈雅代の3Altosが出演。同じ楽器なのに音色とスタイルの違いが浮き彫りになって、観客を魅了した。他に7クラリネット軍団、川嶋哲郎4+寺井尚子らが出演。

2013年08月25日  ノルウェー新世代ユニットの再結成ライヴ

2013年08月25日

 アーバン・コネクション@ピットイン。ぼくがノルウェーの若手トリオと初めて会ったのは2003年の<Kongsberg Jazz Festival>で、東京の大使館の文化担当者が同席するオフィシャルな形だった。あれから10年の間、再来日があり、それぞれのメンバーの別プロジェクトの来日もあった。中でもチック・コリア&トロンハイム・ジャズ・オーケストラで<東京JAZZ>の大舞台を務めたホーコン・ミョーセット・ヨハンセン(ds)の活躍ぶりは特筆ものだ。今回はオリジナル・サックス奏者に代わって、スウェーデンのヨナス・カルハマーが参戦。終演後に10周年をメンバーと祝った。

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http://www.7oaks.co.jp/hachi/2012/07/

2013年08月26日

 7月下旬に新作『ブルキナ』をリリースした寺久保エレナが、再びブルーノート東京に登場。今回は邦人2名を含むクァルテットだ。帰国のたびに力をつけていることを証明するアルト奏者は、ブルキナファソでの演奏経験をモチーフに作曲したタイトル・ナンバーで、パワフルにスタート。ジョン・コルトレーン曲を想起させるオリジナル、サンバ、大林武司(p)とのデュオによる「オン・ア・スロー・ボート・トゥ・チャイナ」と、表現力豊かな堂々たるステージを展開した。

2013年08月27日  邦人トランペッターのレコーディング・ライヴ

2013年08月27日

 類家心平@荻窪ベルベットサン。着席では20名にも満たない小さなお店で、レコーディングを兼ねたライヴが行われた。昨年、類家はギタリストを加えた5人編成にバンドを拡大しており、それを世に問うライヴ・アルバムになる計画だ。終始正攻法でトランペットを鳴らし続けた、エネルギッシュなパフォーマンスが圧巻。当夜の模様は『4 AM』のタイトルで11月20日にリリースされる。

2013年08月30日  日本初上陸の地中海サウンド

2013年08月30日

 パヴロ@コットンクラブ。本人(g)とブズーキ奏者がギリシャ系、ベーシストがポルトガル系、ドラマーがイタリア系で、全員カナダ生まれの4人編成だ。「日曜日はだめよ」「ベサメ・ムーチョ」等を、客席の間を歩きながら演奏したり、背中にギターを乗せてプレイ。サービス精神とエンタメ性の高いライヴだった。

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