2018年05月10日
宇喜田公園近くの「アニファ動物病院の獣医師の行光基(ゆきみつ・はじめ)さんから「ペット保険」についての寄稿いただきました。監修はクラブメンバーのファイナンシャルプランナーの柴沼直美さんです。
皆さんの御参考にしていただければ幸いです。
今やペットの数は15歳以下の子供の数よりも多くなっています。犬の飼育頭数が約900万頭、猫が約1000万頭(全国犬猫飼育実態調査より)。ペットブームが去り、犬の飼育頭数は徐々に減少傾向ですが、猫の飼育頭数は徐々に増えてきています。
また、同時に単なるペットから家族の一員としての位置づけになり、平均寿命も伸びてきています。2017年時点で犬は14.2歳、猫では15.3歳(一般社団法人ペットフード協会より)というデータがあり、今後さらに伸びていくと思われます。一緒にいる時間が長くなり、幸せな時間が増える一方、動物も人と同様に高齢になると病気になり、医療費の負担が重くなってくるケースがあります。今回はよくある事例を交えながら紹介させていただきます。
モコちゃん(仮名)12歳 トイ・プードル ♂ 最近元気がない
ペットショップで一目惚れし、家族の一員として迎え入れました。その際、店員からペット保険加入を勧められオススメのペット保険に加入しました。その後、特に大きな病気にかかることもなかったので、保険の更新手続きをせずに10年以上が経過しました。ところが最近1か月ほど。食欲は以前のままですが、散歩に行ってもすぐに疲れた様子を見せるようになり、近所のかかりつけ病院を受診。検査をしたところ、心臓の調子が悪いとの診断を受け、投薬を開始することになりました。支払い時にペット保険の更新をしていないことに気づき、これからの治療費を考えると、保険を継続しておくべきだったと後悔しました。
高齢になるとお金がかかる??
今回のケースは高齢になり、治療費がかかるケースです。人間もそうですが、心臓病になると一生投薬を継続しなければならないこともあります。
他にも高齢によって肝臓や腎臓が悪化し、投薬や点滴が避けられない状況になり、治療費がかかるケースは少なくありません。
では、気になる治療費についてですが、こちらに関しては、動物病院ごとに異なり、一概に言えません。動物病院は人の病院と違い、自由診療になります。再診料1つを見ても、500円から1000円まで様々です。
今回のケースで考えると、毎月の投薬や定期検診代などを含めると年間で10万円を超えることも考えられます。
ペット保険に加入するとどれくらい変わってくる?
今回のケースで、もしペット保険に加入していると、どれくらい変わってくるのか見てみましょう。
ペット保険と1口に言っても、カバー内容や免責条項など様々です。ここで保険を選ぶポイントをいくつかご紹介します。
・月々の掛け金
・事後清算か窓口清算か
・免責条項の内容
・医療費負担割合/上限額と上限日数
例えば、今回のケースでお薬代と検診費用で年間20万円かかったとします。70%負担の保険に入っていた場合、個人の負担金額は6万円になります。動物のためにも治療を続けるべきと判断し、数年間続くと考えると、やはり保険に入っていればよかったと思うかもしれません。
高齢になっても加入できる保険、月々の掛け金が数百円の保険など様々な保険があります。病気になる前にかかりつけの動物病院で相談し、加入するかどうかを考えても良いでしょう。
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