Hachi Diary ハチの散歩日記

青柳さんの『愛犬物語45話 全国の犬像をめぐる』が始まります。

2017年03月27日

ヴィーノ@青柳さんより
ビーグルのヴィーノの飼い主・青柳健二さんは写真家です。
その青柳さんが近年のライフワークとしているのが全国の「犬像」の撮影です。以下青柳さんからのメッセージです。

-------2009年から約1年間かけて、私は妻と愛犬(雄のビーグル犬「ヴィーノ」)を連れて日本一周の旅をしました。車に家財道具を積み込み寝泊まりしながら、北は北海道から南は沖縄まで、すべての都道府県をまわりました。

 犬連れということもあり、旅先では犬に関係するものが目につきました。それで、全国には犬の像・墓・塚・碑などが数多くあることがわかり、それぞれには伝説や物語が伝わっていることも知りました。わざわざそういった犬の像を建てるくらいだから、その犬たちは忠犬(昔は「義犬」と呼んだ)であり、またそれ以上に愛犬だったということでしょう。
有名な「忠犬ハチ公」を初めとして、雪崩から主人を救った新潟の「忠犬タマ公」、伊勢神宮や金毘羅さんを飼い主の代わりにお参りした「おかげ犬」や「こんぴら狗」、怪物から村人を救った「しっぺい太郎」や「霊犬早太郎」、『南総里見八犬伝』の「八房」など、史実の犬、伝説の犬、フィクションの犬と様々です。

オーストラリア先住民アボリジニーには、「犬のおかげで人間になれる」という言葉があります。奥が深い言葉だなぁと思いますが、犬がいなかったら今の人間はなかったし、犬もまた人間と暮らさなかったら、今の犬ではなかったかもしれません。互いが互いを必要とし協力しながら暮らす仲間です。そして違う種でありながら家族という集団を築ける、これは奇跡といってもいいのではないでしょうか。

愛犬の物語を探しているうちに、日本人の犬や動物、自然との関わりかた、感じ方が見えるような気がしてきました。日本独特の供養の文化も感じられます。犬像は、私たち自身を見る鏡になっているようです。
古くは江戸時代のものから平成27年のものまで、お勧めの日本全国の犬像を集めてみました。造形としてのすばらしさもあります。バリエーションが豊富で奥深い愛犬物語の世界を覗いてみてください。-------

この青柳さんの犬像撮影は『愛犬物語45話全国の犬像をめぐる』という書名で、2017年4月に青弓社より出版されます。
このブログとクラブfacebookでは、そこに収録された物語を、少しづつご紹介していくつもりです。
(クラブfacebook)⇒ http://www.fb.me/7dogclub

写真上:北海道小樽市・消防犬ぶん公の像
写真下:秋田県大館市 JR大館駅前の秋田犬群像。
物語は次回ご紹介します。

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