Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

2012年09月26日  老舗サックス・ユニットが久々に来日

2012年09月26日

 ワールド・サキソフォン・カルテット@Cotton Club。フリー・ジャズの流れを汲む4人のサックス奏者が1976年に結成。<ライヴ・アンダー・ザ・スカイ>で初めて観た時の衝撃は、今も鮮明だ。オリジナル・メンバーのジュリアス・ヘンフィルが95年に他界後も、新たな奏者を迎えて活動を継続。今回は英国出身のトニー・コフィが参加しており、新顔がどの程度の活躍をしてくれるのかが、1つのポイントだった。結論を言えば、期待以上の貢献で、他の3人がコフィの入団を認めたことにも納得できたのである。オープニングでは4人が吹きながら入場。デヴィッド・マレイがハル・シンガーのために書いたナンバーでは、サーキュラー・ブリージングによるテナー・ソロで存在感をアピール。マレイがNYに出てきた頃、多くのミュージシャンが演奏していた、というエピソードを紹介した「ジャイアント・ステップス」で、コルトレーンとジャズ・サックスの歴史をトリビュ?ト。ハミエット・ブルーイェット(今回はブリュート表記)が奏でるバリトンサックスの美しさに感銘を受けた。これぞ楽器を十分に鳴らす本物の音色。大収穫だった。

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