Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

2012年03月31日  現役最高齢の女性歌手は今も健在

2012年03月31日

 シーラ・ジョーダン@ピットイン。今回はピーター・ミケリッチ(p)、原朋直(tp)がサポート。シーラには思い入れがある。1981年夏に初めて全米横断旅行をした時のこと。ニューヨークのシティー・コープ・センターで開催されたフリー・コンサートで、シーラ&ジョアン・ブラッキーンのデュオを観た。当時ブラッキーンはレコードで聴いていたが、シーラは初体験。とても印象的なステージだった。その後シーラはたびたび来日しているが、あまり観る機会はなく、アルバムを通じてフォローする期間が長かった。ビバップ期からジャズ・ヴォーカリストのキャリアを重ね、現役女性歌手としては最高齢の域に達している。しかしそのパフォーマンスは相変わらず自由奔放で、共演者がしばしば翻弄される場面もあった。ニワトリの鳴き真似を入れた「バッファロー・ウィングス」、ノンブレスで衰えぬ声量を印象付けた「ダット・デア」、エラ・フィツジェラルドのレコードを買ってスキャットの練習をしたエピソードを披露した「オー・レディ・ビー・グッド」、生まれてから10代までの出来事を歌詞に織り込んで83歳の今を示す「シーラズ・ブルース」。終演後に前記の81年のことをシーラに話すと、「ブラッキーンと共演したのはあの時だけだったわ」と、新事実を教えてくれた。いつまでもお元気で歌い続けてほしいと願っている。
●[2nd Set]:?Hello Young Lovers ?Buffalo Wings ?All Or Nothing At All ?The Moon Is A Harsh Mistress ?Dat Dere ?The Touch Of Your Lips ?Oh Lady Be Good ?Wouldn’t It Be Lovely ?Sheila’s Blues ?For All We Know

P3310573.JPG

NEWENTRY

ARCHIVE

BLOGS

CONTACT

株式会社セブンオークス・パブリシング

セブンオークスへのお問い合わせを受け付けております。
メール:hachi@7oaks.co.jp
住所:〒134-0081 東京都江戸川区北葛西2-10-8map
Phone:03-3675-8390
Fax:03-3675-8380