2012年03月16日
ビリー・チャイルズというピアニストは米国での実績に比べて、日本では過小評価に甘んじていると言わなければならない。これまでサイドマンとしての来日経験はあるが、リーダーとしての公演は今回が初めてだ。メンバーはチャイルズ(p)、スティーヴ・ウィルソン(sax)、スコット・コリー(b)、ブライアン・ブレイド(ds)と、チャイルズの作品に参加している著名人であり、それだけでも食指をそそられる。近年はコンセプト作に力を注いでいることを反映して、今夜のステージも色彩感と物語性に富んだサウンドを披露してくれた。昨年の来日公演では椅子から転げ落ちるほどの熱演を見せたブレイドは、単なるリズム・キーパーではなく、抜群のセンスでエネルギーと新鮮な音風景をもたらした。集客も良好で、これをきっかけにチャイルズが再認識されることを望みたい。
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