2012年03月15日
前日に初リーダー作『Patterns』を全国リリースした高澤綾を、赤坂B flatで観た。本来ならばフル・アルバムが理想形なのだが、とにかくこのタイミングで自分自身をアピールするために、5曲入りのミニ・アルバムを制作したという経緯がある。普段ライヴで共演している若手とのクインテットによるレコーディングは、邦人女性のソロ・アクトとしては他楽器に比べて決して人材が豊富ではない点を含めて、高いポテンシャルを示す内容だ。今夜は2人のレコーディング・メンバーを含むクインテットで演奏。オリジナルとスタンダード・ナンバーに加えて、敬愛するフレディ・ハバードのナンバーを3曲採用。以前はライヴのオープニングで演奏していた「バードライク」を、終盤に持ってきたのは正解だった。高澤がこのメンバーと共演を重ねる間、彼らもリーダー作を発表するなどポジションを上げている。高澤クインテットは充実の若手邦人の好例と言えよう。
■高澤綾(tp), 西口明宏(ts), 石田衛(p), 安田幸司(b), 大村亘(ds)
セブンオークスへのお問い合わせを受け付けております。
メール:hachi@7oaks.co.jp
住所:〒134-0081 東京都江戸川区北葛西2-10-8
Phone:03-3675-8390
Fax:03-3675-8380