2010年01月29日
ダヴィッド・サンチェス@丸の内「Cotton Club」。今回が同クラブへの初出演となる。中南米出身で北米に進出したジャズ・ミュージシャンは最近始まった話ではないが、近年のNYシーンでは特に勢いを増している印象を抱く。米国生活が20年を超えたサンチェスは、そのトップ・グループの一角を占めるテナー奏者だ。カルテットを率いたステージは、オリジナル曲を中心とするプログラム。聴き進めるにしたがって、音楽と真摯に取り組むサンチェスの姿勢が浮き彫りになったステージは、同じ黒人ニューヨーカーのマーク・ターナーやブライアン・ブレイドの音楽性とも重なるシリアスなキャラクターが認められた。日本制作のリーダー作もリリースしているノルウェー出身のギタリスト=ラージュ・ルンド(サンチェスのメンバー紹介では「ラーゲ・ルンド」)が、派手さとは無縁のプレイで堅実なスキルを披露。アンコールでマル・ウォルドロン作曲の「ソウル・アイズ」を演奏し、サンチェスがモダン・ジャズの伝統に立脚するジャズマンとしての基盤を伝えてくれたのも収穫となった。
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