Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイリー

日比谷公会堂開設80周年記念事業

2010年01月23日

 第10回「ジャズ・デイ」記念コンサートを日比谷公会堂で観た。午後1:30から7:30までの長丁場ということで、今回は後半を鑑賞。客席に着いた時、ステージに出演していたのが羽根田ユキコ&Trio the Tripだった。予備知識なしで羽根田の歌唱を聴く。現在はファド・シンガーだという羽根田は、なかなかの歌唱力で魅了した。何故ジャズ・フェスティヴァルに参加したのかは定かでない。しかし羽根田は初体験のぼくをも魅了するほどの実力者であった。帰宅後にチェックすると、80年代にポップス・シンガーとしてデビューし、90年代にデヴィッド・フォスターら豪華プロデューサー&ミュージシャンの参加作を吹き込んだ実績の持ち主だと判明。また老舗飲食店を経営するセレブな生き方を知って、ウォッチする気持ちが高揚した。戦後の日本ジャズ界を牽引したドラマー=ジョージ川口の実息である川口雷二は、父親と同じ楽器で2世ジャズマンの道を歩んできた。岡野等+市川秀男+水橋孝を率いるニュー・ビッグ4では、すでに実力では親父を超えた姿を印象付けた。ステージのトリを飾ったのは、10周年記念のために編成されたジャパン・ジャズ・オールスターズ。30年前からイメージが変わらない北村英治は、ベニー・グッドマン所縁のナンバーを取り上げて、80歳とは思えない若々しいプレイで楽しませてくれた。同じ意味で原田イサム(1931年生まれ)の力強いドラムスにも驚嘆。ヴェテランの底力を体感させられたイヴェントであった。

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