Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイアリー
セブンオークスとコラボレートしている音楽評論家の杉田宏樹さんによる「ライブ・ダイアリー」です。
人気フュージョン・バンドが丸の内に初登場
2009年10月15日
ギタリストのラス・フリーマンがリーダーを務めるリッピントンズを、丸の内「コットンクラブ」で観る。1985年に結成されたバンドは、これまでGRP?Windham Hill?Peakとメジャー・レーベルを歩いてきており、独自のポジションを築いてきた。20周年を迎えた4年前には個人活動でキャリアを高めたサックスのジェフ・カシワが復帰し、バンドはパワー・アップ。今回はカシワを含む5人編成でのステージとなった。サクサクとスムーズな進行がサウンド共々心地よい。アコースティックとエレクトリックを持ち替えるフリーマンのギター・プレイが、バンドを牽引する。カシワのサックス&EWIも聴きもので、リーダー作からのナンバーは、改めてフュージョン界のトップ・プレイヤーであることを納得させた。大型セットのデイヴ・カラソニーのドラムスが、リッピントンズのボトムを支えていることも、新鮮な発見であった。腕利きメンバーによるサウンドを堪能。