Jazz Diary 杉田宏樹のジャズダイアリー
セブンオークスとコラボレートしている音楽評論家の杉田宏樹さんによる「ライブ・ダイアリー」です。
個性的な邦人女性ヴォーカリスト
2008年02月11日
Stay“G”@渋谷JZ Brat。知人のヴォーカリストに誘われて足を運んだ。事前にインターネットで情報収集を試みたのだが、彼女に関する詳細はほとんどわからなかった。予備知識のないまま入店すると、すでに満員の状況。ぼくが知る限り、これほどの集客は同店のベスト3に入るほど。akiko、中島美嘉ら数多くのレコーディングに参加し、昨年は早真花のデビュー・シングルのプロデュースも手がけたベテラン・ベーシスト=河上修が、Stay“G”の演出家を務めている。ステージの序盤はオーソドックスなジャズ・ヴォーカルの印象。見たところキャリアのあるシンガー、だったが、緊張のせいか歌い出しを間違える場面もあった。それでも曲が進むにつれて調子を取り戻し、「慕情」のヴァイオリン演奏で見せ場を作った。チック・コリア『マイ・スパニッシュ・ハート』のハイライト・ナンバー「アーマンドズ・ルンバ」では、ジャン・リュック・ポンティを想起させるプレイに、意欲的な姿勢を表出。
終演後に彼女が現在もガンの闘病中だと知り驚くと同時に、今後も自分のペースで演奏活動を続けてほしいと思った。